ランチア デルタ フロントフェンダー製作(第1回) |
お客様よりのアルミパネルフロントフェンダー製作の御依頼を頂きました。
お気に入りのデルタを特別な物にするべく、同形状のままアルミにて製作を御希望されました。
ランチア デルタとは
1979年に発表されたランチア初の戦略モデルであり、他にデドラ、プリズマがありました。
当初は5ドアハッチの1.5BOXファミリーサルーンとして発売されましたが、4WDモデルが発表されその後の高性能モデルとしての片鱗を見せ始めます。
88年、当時のFIAラリーグループAのホモロゲーションモデルとして”インテグラ−レ”が発表。翌89年には16バルブヘッドに換装した”インテグラ−レ16V”が登場し当時の国際ラリーでの活躍が始まるのです。
(デルタ以降ランチアはフィアットグループの一員としての存在が薄まりWRCからも撤退しています。)
その後”エボルツィオーネ”や”コレッツィオーネ””ジアッラ””クラブイタリア”等々限定モデルが多数発売されコレクターに悲劇をもたらしたのでした。
ランチア デルタのフロントフェンダーをアルミパネルにて製作のご依頼を頂きました。 今回もいつもの作業手順にならって原型の採寸〜木型製作〜アルミフェンダー製作と進めましょう。 早速、原型となる純正フェンダーを元に番線を決めて木型製作に入ります。 この様に基準となる水平ラインが原型に無い場合、以前は何度となく各部からの寸法確認を行いながら番線を引く作業を行うのですが、今回は秘密兵器?を使用しました。
その秘密兵器は、「レーザー水平器」です。 このレーザー水平器ですが、建築業界で使用するものと同じです・・・・と言うか、そのものです(笑
この様な商品は自動車板金用として存在しませんし、有ったとしても購入する板金屋さんもほとんどいないでしょう。 きちんと精度が出るのであれば、利用するものは利用するにこしたことはありませんね。 と、いうことで、きちんと番線を引くことが出来ました。 |
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上記番線を引いたフェンダーを使用して木型を作り、アルミパネルの板金を開始します。 ここからはいつもの通り、アルミ板金を行います。 次回には板金完成をご覧いただきたいと思います。 |
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