SR311リアトランクアウタの製作

 

SR311(フェアレディ)のリアトランクアウタの製作依頼を頂きましたので、ご覧下さいませ!

 

今回の車は、SR311、フェアレディです!

 

リアトランクのアウタパネル修理のご注文を頂きましたので、早速状態を見てみましょう。

 

表の部分は年代相応の状態ですが、裏面はこの通り。

 

この頃の車は、折込部分(特にドア下部の折込部分など)は水分が抜けず、この様に錆びてしまう事が多いですね。

 

多分にもれず、このパネルも同じ様に折込部分が錆びてしまいました。

 

ドアなどは錆びた下半分を切り取り、新たに製作した板金物を溶接して修理することが多いですが、今回はアウタを新しく製作しましょう。

 

では、製作に入りましょう!

一枚の鋼板をハンマリングして製作する方法もありますが、当社にはイングリッシュローラーがありますので、それを使用します。

度々登場するイングリッシュローラーですが、これが結構むずかしいです。

上記写真の様に自分から見て押し込む方向に押す場合は問題ないのですが、自分の方向へ戻す場合、ローラの動きが逆になり、板金物があらぬ方向に走ってしまいます(笑)

実際遣って頂けたら非常にわかりやすいのですが、例えると、ラジコンを後ろから見て操作する場合と、正面から自分の方向へ向って行く際、操作方法が逆になると言えばお分かり頂けるかな?と思います。

とは言っても、慣れてしまえば、全く問題ありません。

そうこう言っている間に出来上がりました。

では、実車に合わせて見ましょう。

 

ご覧の通り、一発で合いました!

・・・なんてことは絶対にありえません(笑)

何度も実車及び現物と照らし合せながらハンマリングで修正を繰り返しますると、この様になります。

イングリッシュローラーで大まかに、ハンマリングで最終仕上げと言う感じですね。

今回、インナパネルは再利用可能でしたので、上記で作ったアウタパネルに既存のインナパネルを組み合わせます。

勿論、全てを新たに製作することも可能ですが、再利用できる部品を利用することにより、少しでもオリジナル部分を残すことも出来ますし、出費も抑えることも出来ます。

下の写真はサーフェイサー塗装後、拾いパテで最終仕上げを行ったところです。

ご覧いただけると分かりますが、ほとんど拾いパテは残っておりませんので、きちんと形状を出すことが出来ました。

ホワイトに塗装して、お客様にご帰宅です!

 

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