ランボルギーニ ミウラP400 レストア第14回 |
ランボルギーニ ミウラP400のレストアを開始いたしました。
数ヶ月に渡ってレストアの流れを掲示して行きます。
今回からは、数回に分けてエンジン整備、OHの過程を御覧頂きます。
P400ユニットは理想を追求した特殊な設計となっています。 簡単に考えるとクラシックミニのような構造で、エンジンとミッションを同一オイルで潤滑しております。 また、大きな12気筒エンジンを横置きミッドシップとするために、ブロック内部をミッションのメインシャフトが横断している構造となっております。この構造の為、組み立てに時間と技術と共に専用の工具(SST)を必要とします。 設計的には理想を目指したかと思いますが、現実との大きな隔たりにより結局量産に向かない難しい構造となってしまったようです。 ちなみに、当時の工作精度のばらつきから、同じ形式のエンジンをスペアエンジンとして使用するのではなく、搭載しているユニットをO/Hすることのが、この車のO/Hでは一般的だそうです。
さて、今回はオイルの循環を見直して(スプリットサンプ加工)、よりスムーズなエンジンを目指しますが、お預かり時にエンジン内部に水が廻っているとの御指摘をオーナー様からお聞きしていました。 そこで分解してみると、オイルチェンジャーの画像の通り、オイルが乳白色状の液体となっておりました。 明らかにガスケット抜けです。
また、その他を状態を確認したところ、以下の問題が把握できました。
■ヘッドのスタッドボルトから外部にオイルがリークして溜っている ■ENGマウントがへたり、フレームにENGが直接乗ってしまっている。 また、フレームの一部を切断した箇所がある。 ■フロントバンクとリアバンクのガスケットが間違っており、ヘッドボルトのワッシャーも破断している。
上記の状態、永井のハイテンションコードの取り付け方法、シルバーにペイントされて剥げた個所から等から、前回実施したO/H品質の低さが露呈してしまいました。
とにかく大変難しいエンジンですので、細かく現状を確認の上オーバーホールを行います。 |
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まだまだ続きます。
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