トヨタ・ソアラのレストア(第3回) |
トヨタの高級車、ソアラのレストアをご注文いただきました。
ご覧くださいませ。
前回に続きレストアの模様をお送りいたします。 この車は比較的新しい車ですので、ボディーは要点毎の修理で済みますが、高年式でも避けて通れないものがあります。 それは、「各メッキ類」です。 今回は灯火類のメッキについてお話します。 |
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最近のヘッドライトは、フロントガラスと同様、シーラーでレンズを固定する方法を多く取っておりますが、この年代は専用クリップ等で固定する方法ですので、分解には以外に手間が掛かりません。 で、分解しますと・・・ |
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ご覧の様にリフレクタ(反射鏡)が出てきました。 が、どうしても経年劣化によりメッキが荒れてしまっております。 特に灯火類のリフレクタ劣化は、運転時の安全にも関わる部分ですので、今回、再メッキを行うこととなりました。 ちなみに古い車のリフレクタは、金属で出来ておりますので、クロームメッキ(別名電解メッキ)により再生しますが、今回は樹脂ですので、蒸着メッキ(無電解メッキ)を行います。 蒸着メッキは真空中に処理を行いたいものを置き、その下で蒸着したい金属を熱し昇華させることにより、蒸気状態のメッキ部材を処理面に析出させる方法です。 この方法ですと、樹脂の様な絶縁体でもメッキを施すことができるのです。 最近ではスパッタリングと呼ばれるもので、アルミホイールに銀色の光沢を持たせる為に良く用いられておりますね。 次回はメッキから上がってきた各部品を掲載いたします。 |
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まだまだ続きます。
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