アウトビアンキA112 レストア第1回 |
アウトビアンキA112のレストアを開始いたしました。
数ヶ月に渡ってレストアの流れを掲示して行きます。
貴車の生い立ちについて |
|
・アウトビアンキ社 前身は1899年創立のビアンキ社。1955年経営不振に陥っていた同社を当時のフィアット・アウト社とピレッリ社が援助する形で組織されたフィアットの子会社的な企業です。
・アウトビアンキA112 71年9月発表した同社の代表的な車種です。その2年後に発売されたフィアット127のパイロットモデルでもありジアコーザ式エンジンマウントを持つはじめてのFF量産車でもあります。数回のマイナーチェンジを繰り返して1986年まで生産された同社最大のヒット作となりました。今回お預かりした車両はその中でも非常に人気の高いモデルとして有名な”ABARTH”となります。通常モデルのA112にかの”アバルト”によるチューニングが行われホットモデルとして同車のイメージリーダーとしてモデルの頂点に君臨しました。 最終モデルでは70PS/6600rpmを発生し最高速170km/hというハイパフォーマンスモデルにまで進化しました。日本でも手頃な”外車”としてJAX等で正規輸入販売され人気を集めました。現在でも多数の愛好者の手で大切に維持されています。
・アバルトとは 1949年にイタリア・トリノにてカルロ・アバルトにより設立された、マフラー等のアフターパーツメーカーです。その後FIAT600ベースでのチューニングカーやザガート等のボディのコンプリートカーの販売で頭角を表していきます。その後自動車業界再編の中フェラーリポルシェなどとは違い活路を見出せぬままフィアットアウトに吸収され、現在はフィアット社のスポーツモデルの1グレードとして名を残しています。 |
|
|
今回のレストアは、外装、内装品、エンジン、サスペンション関係等々、全て分解後モノコックのレストアと電装(メインハーネスの新規製作作業)の修理がメインとなります。 |
ひとまず、塗装の剥離を行いました。 ボディーの状態は錆も少なく、非常に良好です。 オーナーの愛情が感じられますね。
|
|
まだまだ続きます。
Restoration Projectへ |
TOP |